国際学級小学幼稚部(キンディ学年)のカリキュラム

NSW州の教育課程 + ネイティブによる日本語学習 = これが、国際学級キンディです。

国際学級キンディとは?

シドニー日本人国際学校の大きな特徴のひとつが、日本人学級と国際学級という2つの教育課程を持ちながら、最初の入学年は、オーストラリアNSW州の義務教育の初年度である国際学級小学幼稚部(キンディ学年)から始まる点です。
1年生から日本人学級を履修する予定の児童も、国際学級を履修する予定の児童もキンディ学年から義務教育は始まります。

就学年齢について

キンディは、毎年1月中旬頃入学します。入学する年度の7月末までに満5歳となるお子様が対象となります。
日本の教育制度で考えると幼稚園の年長・一部年中の年齢のお子様が該当する学年となります。就学する子どもたちはキンディ学年からスタートし、翌年に小学1年生(Year 1)に進みます。
1年生から日本人学級への進級を希望する場合、キンディ入学時に4歳で、且つ4月~7月生まれの児童は、翌年日本人学級の就学年齢に満たないため、日本人学級に進めません。その場合は、学習進捗度に相応しい国際学級の学年を履修します。その後、翌々年に日本人学級1年生に進みます。
お子様のキンディ入学時の年齢に関しては、エンロールメントチームでもアドバイスしていますのでお気軽にお問合せください。

SJISのキンディ学年を選ぶ理由

本校のキンディ学年では、幅広い国籍の児童を受け入れています。4歳・5歳の年齢からオーストラリアらしい多国籍文化に触れ、国際感覚を身につけていきます。もちろん、日本人学校の特徴として日本から移住されて来たご家庭も多くいらっしゃいます。入学の時点で英語を話す事ができないお子様でも、経験豊かなキンディの先生方が、子どもが徐々に慣れていける環境を心がけています。
NSW州のキンディのカリキュラムは、勉強面での学問的側面を重視しています。つまり、「学問」としての英語や算数の勉強が始まります。日本の幼稚園は、それに比べて情緒的な発達に重点を置いており、遊びや芸術、音楽を通して、小学校から始まる学習に備える段階です。
日本から来たご家庭は、そこに戸惑いを覚える方も少なくありません。本校では、音楽の時間や日本語の時間を通じて、情緒的な発達をうながすような環境も整えています。

国際学級 標準授業数 + 日本語科(JFL)による日本語学習

NSW州のカリキュラムに準ずる標準授業時数に加え、キンディでは週5時限の日本語の授業が付け加わります。

NSW州のカリキュラム(教育課程)

● ENLGISH(英語)
● MATHEMATICS(算数)
● SCIENCE & TECHNOLOGY(理科)
● HUMAN SOCIETY AND ITS ENVIRONMENT(HSIE / 社会)
● CREATIVE ARTS(図工、ドラマ、ダンス、音楽)
● PERSONAL DEVELOPMENT,HEALTH and PHYSICAL EDUCATION(PDHPE/保健体育)

日本語学習 (Japanese as a Foreign Language)

日本語(JFL)のクラスは、日本人の経験豊かな専任の教師により、クラス全員が一緒に授業を受けます。日本の幼稚園に準じて、歌や民話、図画工作の学習も取り入れています。日本の文化や伝統行事も一年を通じて学習します。詳しいカリキュラムについては、国際学級での日本語学習の欄をご覧下さい。

音楽の授業

本校のキンディ学年では、日本人の専任教師による音楽の授業を取り入れています。日本語と英語の歌を学ぶ事によって、語学力を促進するとともに、日本とオーストラリアの両方の文化を学びます。情緒教育としてもシドニー日本人国際学校ならではの重要な教科となっています。1年生(Year 1)からは、音楽の授業は、日本人学級とのミックスレッスンも導入され、日本で広く使われている鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)やリコーダーも学習します。

国際学級小学部時間割・入学後の慣らし期間

学校の始業時間、下校時間に合わせてスクールバスが運行しております。
キンディ入学直後の3週間のみ、授業が2:30pmに終了します。これは、スムーズに学校生活に慣れるように、キンディさんたちの体力的負担を減らすために設けている期間です。その間は、やむを得ない理由がある場合を除いて、保護者の皆さまに学校まで送迎をお願いしております。
詳しくは、バス通学についての欄をご覧ください。

時 間 月曜日~金曜日
8:20~8:30 スタッフミーティング
8:30~8:50 ホームルーム
8:50~9:40 Period 1
9:40~10:30 Period 2
10:30~10:50 モーニング・リセス
10:50~11:40 Period 3
11:40~12:30 Period 4
12:30~12:50 ランチ
12:50~13:20 ランチ・リセス
13:20~14:10 Period 5
14:10~15:00 Period 6
15:00~15:20 ホームルーム
15:20 アセンブリーホールへ移動
15:30 バス帰宅/送迎帰宅

教員

【国際学級教頭、国際学級教員】

国際学級教頭、国際学級で指導するクラス担任、ライブラリアン(図書館司書)は、オーストラリアの教員免許を保持した経験豊かな教師陣です。日本の文化や習慣に精通している教師が多いのも特徴で、個々に応じたきめ細かな指導をします。
特にキンディ学年の教師は、英語に慣れていない日本人の児童の指導にも長年の経験があり、日本語も時には導入しながら英語を理解・習得できるように工夫をしています。朗らかで優しい先生と子どもたちもすぐに打ち解ける事ができるでしょう。

【日本語科教員】

日本語授業(JFL)の教師においては、ネイティブの日本語教師が指導にあたっています。経験豊かな教師陣の指導は、とてもきめ細やかです。年に1度の「日本語学習発表会」では、先生方が台本作りから演技や台詞の指導にあたり、とても素晴らしいステージを見る事ができます。

翌年4月より日本人学級へ進む場合(1月~3月)

国際学級の1年は、1月から12月です。日本人学級の1年は、4月から3月です。

12月に国際学級のキンディ学年を修了し、翌年4月より日本人学級の1年生に進学する児童の1月から3月の間は、対象の児童を1クラスにまとめて「1年4組」とし、1月よりオーストラリアの教員免許を有する担任の下、国際学級のYear 1のカリキュラムを履修します。