バイリンガル・バイカルチュラル教育

バイリンガルまたはバイカルチュラル教育を通じ、2か国語を習得しながら、色々な考え方を学び、違う文化のルールや習慣などを理解します。インターナショナルな環境で、複数の言語や考え方を身につける事で、相手の考え方を尊重したり、自分の意見を効果的に発信したり、多様性と協調性を同時に学んでいきます。

特に幼少期のバイリンガル教育は、敏感な聴力と認知能力で、優れた発音とヒアリング能力を伸ばす事ができます。但し、言語学習においては、「継続」が最も重要です。幼少期にバイリンガルであっても、そこから言語を失ってしまう事は多々あります。SJISでは、キンディ学年から卒業まで継続して「バイリンガル・バイカルチュラル教育」を提供しています。また、学校の友だちも「バイリンガル」であるからこそ、子どもの語学学習への意欲も継続することができます。

バイリンガル教育の利点

多くの研究結果においても、モノリンガル(一つの言語話者)よりも、バイリンガル・マルチリンガルは、たくさんの利点を持っています。
ますますグローバル化が進んでいる現在の世界においては、社会に出てからより明確にその利点を実感できるでしょう。複数の言語を話す事で、所属する社会や交友も広がります。単一の文化や考え方にとらわれず、大きな視野で物事をとらえる事ができるので、人生を豊かにします。

  • 問題解決能力に優れ、特に困難な状況でも、適格な判断を下せる
  • 作業に効率良く集中できる。
  • 進学・就職に語学能力が優位に働く。
  • マルチタスク能力に優れ、重要な情報をより迅速に認識し、適格な判断ができる。
  • 高いコミュニケーション能力を持ち、社会性に優れている。
  • 他の文化/国籍の人々に共感を示せる。

バイリンガル(言語教育)

言葉を通して相手を理解したり、相手に気持ちを伝えることが出来るようになる。

日 本 人 学 級 国 際 学 級
教育内容 文部科学省の学習指導要領(日本の教育課程)に準ずる。
教科書は、海外子女教育振興財団より配付される日本の教科書を使用。
▶小学部教育課程はこちら
▶中学部教育課程はこちら
ニューサウスウエルズ州の学習指導要領に準ずる。
教科書はニューサウスウェールズ州で出版されているものを使用。
▶キンディのカリキュラムはこちら
▶Years 1-6のカリキュラムはこちら
語学授業 通常の教育課程の教科の「英語」に加え、オーストラリアの教員資格を有するネイティブ教師による「English」の授業を行う。小学部は週5回。中学部は週4回。
日本人学級での英語学習
日本人のネイティブ教師による日本語の授業 (Japanese as a Foreign Language) を全学年対象に毎日1時限行う。

国際学級での日本語学習

バイカルチュラル(文化相互理解)

ミックスレッスン

日本人学級と国際学級の教室は、同じ学年のクラスは隣に配置されています。学級が違っても、ミックスレッスン、バス通学、休み時間を通じて、学級間の垣根なく友情を育んでいます。

また、図工、音楽、体育、プログラミングは、学期ごとに日本人学級と国際学級が一緒に授業を行っています。日本人学級と国際学級の児童が隣同志に座り、困ったときには相互に教えあいます。コミュニケーションを通じて、日本語と英語、両言語を駆使する良い機会です。

音楽は、日本人の音楽専任教師が指導します。体育・図工は、日本人学級と国際学級の教員が協力しながら学習計画を立て、英語と日本語で指導にあたっています。プログラミングは、2019年度より新たに導入され、外部講師を招いて英語で行われます。詳しいカリキュラムは、ミックスレッスンのページをご覧ください。


交流活動

シドニー近郊にある他の学校とも積極的に交流を行っています。

毎年春に開催されるインターナショナルスポーツデイでは、同じくシドニーに校舎を構えるジャーマンスクール、アルメニアンスクール、イタリアンスクールを招いて、本校のグランドで運動会を開催しています。

その他にも、国際学級の高学年は、同じくインターナショナルスクールと議論を交わす、ディベート(討論会)コンペティションにも参加しています。

日本人学級の中学部では、同じくNSW州にある現地校にて日本語を学ぶ生徒を毎年学校に招待し、日本の文化・習慣を紹介したり、一緒に和食の調理実習などを行っています。又、お互いの自宅に訪問し、ホームステイも行っています。文化、習慣を理解しあう中で友情も芽生えていきます。


行事・集会活動

行事・集会活動は、国際学級と日本人学級合同で、言語も英語と日本語で行います。そのバイリンガル力を生かして、生徒・児童が司会進行を行う行事もあります。また、全校生徒・児童が、オーストラリアと日本の両方の国家を歌うことができます。「スポーツデー」「スクールコンサート」「語学学習発表会」などの主な年間行事の他に、スペシャルゲストを招いて「特別授業」を設けたり、「チャリティー集会」で募金活動を行ったり、「アンザックデー集会」等で、オーストラリアの歴史・文化を学んだり、バラエティに富んだ行事・集会活動が一年を通して盛りだくさんです。毎週何かがあるといっても過言ではないでしょう。

遠足も、国際学級と日本人学級合同です。シドニー市内にある美術館や博物館で歴史を学んだり、動物園やプレイセンターなどの楽しい場所にも訪れます。

日本から著名な方々が訪れてくださったり、団体・企業が特別なイベントを企画してくださるのも在外教育機関ならではの魅力です。様々な活動を通して文化理解を深めるとともに、グローバルな視野を伸ばしていきます。

主な行事に関しては、学期カレンダー・学校行事の欄をご覧ください。